照明
写真や動画を撮る時にカメラを用いますが、現在では、スマホの普及もあって、20世紀と比較すると写真や動画を撮るという内容がそれ程特殊なものではなくなった感があります。
とは言っても、スマホには絞りの概念がなくアプリでの疑似的な処理しかないので、当たり前にデプスを理解しようと思うと然るべき機能が実装されたカメラは必要になりますが、写真を撮る場合のランニングコストについてはデジたるイメージング製品を用いるとかなり抑えられており、写真もその場で大丈夫な物かそうでないのかが解る時代になっています。
カメラと品質と言う点で考えると、私見ではありますが、ソーシャルのサイズと言うのは個人的には判断材料にされないほうがいいように思いますが、そのサイズで使用する条件だと、カメラの選択肢はかなり多くなった気がします。当然、その中にはスマホも入るのですが、大きなモニターに出してみるという条件になると、レンズ性能やセンサーの構造による差異は否めません。その為、
【 暗所での撮影を前提とした場合にカメラ選びは重要になる 】
ので、カメラであればどれも同じと言うわけではありません。その為、選択したカメラによって品質の差が出てきますし、製品によって苦手分野も存在します。
写真と言うのは光の情報を得てそれを残す訳ですが、フィルム時代は感光体は化学反応で変化していますから、レンズから来た光を刊行させたのちに現像液で定着させてそれを過度に観光しない状態にして使用します。レンズ付きフィルムも含めて、一般で使われていた物というのは、色彩の情報が存在しないように見えるものだと思います。現像をしても色がなくフィルムの色をしたモノトーンのものになっているのが現像後にプリントとセットでやってくるわけですが、これが【 ネガフィルム 】と呼ばれるもので、階調が反転したものになります。映画などはコマに色彩情報もアでありますが、あれは【 ポジフィルム 】なので全く異なるフィルムを用いる事になります。また、ポジフィルムを用いた場合、現像時に階調が落ちる事があるので、そうした影響が少ないのはネガフィルムになりますから、汎用性の高いネガフィルムが多く流通していたわけです。
現在のデジタルイメージング製品は、イメージセンサーで光を受けると、それを電気信号に変換して画像処理エンジンに送って絵作りを行い、それをそのままRAWデータで記録するか、JPEGエンコーダを通して符号化処理を行いJPEGで記録をするような仕様になっています。動画の場合も同様の仕様で、デジタル製品の場合、12bit記録のCinema DNGや10bitの色深度を持つ映像ソースで記録出来るシネマカメラも存在しますが、コンシューマの製品だと、8bit/4:2:0のREC.709のソースで記録する製品が多く、GH5SやX-T3など一部製品では、10bitの色深度で撮影することも可能となっています。
つまり、記録までの工程が異なるだけで、入ってくる光が受光面に入るまでの状態は全く同じなので、構造自体は変わりません。ただし、レンズシャッター方式とシャッター幕が存在するものがありますが、一眼レフの場合、受光面とレンズの間にミラーが存在しており、シャッターを切るとそれは跳ね上がる機構になっています。つまり、レンズからの光をミラーで反射して暗室を維持するような構造です。その状態をシャッターを開くことでミラーの遮蔽を解除して光を与える事で刊行させて撮るというのが一眼レフカメラです。その為、シャッターを切るとその挙動による振動が発生します。これをミラーショックと呼んでいるわけですが、ミラーアップの状態ではなくそのまま撮影した場合だとこうした衝撃が出てしまいます。フィルムとデジタル製品ですが、基本的にこの構造は変わりませんから、光の経路までの構造に違いはありません。ミラーレスやデジカメの場合そうした構造がありませんから全く異なる仕様になります。
こうした構造が存在しますが、カメラはセンサーサイズの違いで暗所への耐性とダイナミックレンジが違いますから、撮影時にボディー性能によって暗所耐性が異なります。その為、【 暗所撮影の場合だと、大型センサーと短焦点レンズの組み合わせになる 】わけです。
ただし、明るい場所においても状況が変わってくるので、照明を用いると撮れるものの状態が違っています。
こうした事を書く場合に、最新のいいカメラを使っても何の説得力もないですし、大型センサーでいいレンズの組み合わせをしても他の製品ではその状態になりませんから、現在だとその製品よりも優れた物が多いと思われるものを使ってもそうなると言う事を見たほうがいいのは確かです。というのも、
【 ボディー性能で出ている画質だと他の製品ではその品質にならない場合がある 】
からです。その為カメラがいいに越したことはないですし、いいカメラだとよりいい結果になるのでコストの範囲内で機材をそろえましょうと言う事になりますが、結構昔のデジカメを使って、照明を使うとどうなるか?を紹介しようかなと思います。
今回は
を用いて家庭用照明(ホームセンターで売っているクリップライトの電球を60W位のLEDの電球に付け替えてそれを2灯使用しています)で光を用意して、コピー紙などのようにレフの効果がある物を使って光をコントロールしてみました。
とりあえず、民家の家庭用照明というのはご存知の通りトップライトで照明は天井についています。その為、読書などをする場合だと照度が足りないので、電気スタンドなどを用いる事になりますが、家庭用照明の照度と言うのはとんでもなく低いので、写真や動画を撮影する場合だと、暗所に該当するレベルの暗さになります。日中にカメラを用いて撮影をする場合、逆光以外の条件だと特に光のコントロールをしなくても被写体はそのまま撮れますし、準光だと被写体の陰影は考えない場合、明るく撮れます。この時にカメラの露出はISO100で問題はないですし、絞り込む場合は別ですが、シャッタースピードも結構速い速度で切っているはずです。こうした内容はEXIFを見ると確認できるのですが、日中の照度は冬場の曇天でも1万lx位ありますから家庭用照明の数百luxとは異なります。ちなみに、夏場の屋外の撮影だとNDフィルターが必要になるのは、夏場の晴れた日の日中の照度がその10倍(10万lux)だからです。時間帯でも照度は変わりますが、南中高度の差によって照度が違ってくるのでな同じ南中を迎えた条件でも季節によって照射角度と照度が異なるので、撮れるものが全く異なります。というのも、府y場の場合南中を迎えても影は伸びてしまうため、夏のように、トップライトに近いような光の当たり方にはなりません。
屋内証明もトップライトなので、そのまま撮影する場合には、増感を用いて撮ることになりますが、そうすると、
のような状態になります。床面はレフ効果がない物を使って、後ろはふすまや白い壁紙と言う条件を想定するとこんな感じになります。今回使っているカメラは結構古いので、暗所耐性がないのと、【 暗所でのAF性能がものすごく悪い 】ので、
な感じでAFエリアはあっているのにピントの位置が狂います。その為、物撮りだとMFを用いるといいのですが、人を撮るのにその状態だと結構厳しい場合があります。そうしたことから、【 ライティングなしでその撮影方法では無理が来る 】わけです。また、MFを用いたほうが意図した状態で撮れるという結論に行き着きます。また、増感+スローシャッターになるので、手ブレの確率も上がるので
のようにぶれてしまうこともあります。ちなみに、ライトを加えてると
のようになりますが、これも光を直で当てているだけですから、これを光のコントロールをして撮ってみると
のような感じになります。とりあえず、これはJPEG撮って出しのものをリサイズした物になりますが、光の当て方でこんな感じで質感が変わります。
写真の場合、レンズとカメラというのは、入ってくる光をどうとらえるかを決める機材なので、カメラを向ける先の状態をレンズでとらえて、ボディーでどういう露出で撮るかを決める事になります。フィルム時代だと、レンズで絞りと焦点距離による距離の変化を考えて構図を決めて、ボディー側でシャッタースピードを指定し、フィルムで感度を決めるような流れです。デジタルではこの感度とシャッタースピードをボディーで行っている(レンズ側の設定までボディーで行えるのは電子接点で制御しているからです。その為、ミラーレスやデジタル一眼レフのようなレンズ交換式製品でのそうした挙動は電子接点に対応していないと機能しません。)わけですが、ファインダーで見えている物の状態はレンズやカメラではコントロールできません。その為、光を使ってファインダーの向こう側の景色を作らなければ、いいレンズといいボディーでも意味はありません。レンズとボディーの性能で品質が変わるのは確かですが、その条件だと風景などのように自然光が作る光を切り取る場合になりますから、そうした撮影だとカメラの良しあしが出てしまいますし、低照度な夜景や星景写真だと、レンズとボディーは暗所に強く高感度ノイズの出にくい物を選ぶことになりますが、照度のコントロールや光の向きや位置を自由にコントロールできる場合だと、カメラがいいに越したことはありませんが、光の扱い方で全く異なる結果になる訳です。
光の取り扱いについては、正面から光を当てるだけだと結構厳しい条件になるので、多くの場合はあまりいい結果にならないのですが、光の使い方で撮影結果は異なります。
とりあえず、今回使ったカメラは露出において絞りの項目が全く使い物にならないレベル(イメージ的にはタフネスデジカメみたいな仕様)の物で、結構古い製品で解放F値も暗い物を用いているのですが、ライティングを変えるだけで、同じカメラを使ってもこんな感じで撮影結果が違ってきます。
とりあえず、マクロ撮影をする場合だと、ソフトボックスとストロボとレフと言う方法もありますが、
【 多灯ライティング 】
を用いてみると、結果が異なるので、そのうえで光をどう充てるかを調整していくと内蔵ストロボの直当てとは別の質感を得る事ができます。
とりあえず、現在のカメラは今回のカメラよりも高性能なものが多いですし、エントリー製品のミラーレスや一眼レフの場合、どこの製品でも今回のカメラと比較すると高性能ですから、光をちゃんと作ると意図したものを得る事は可能です。
あと、今回の被写体は14cm位のサイズの物を使用しているのでライトが小さくても大丈夫だったのですが、これを当たり前の人のサイズで行う場合には、マクロ撮影のようにはいきませんから、ある程度香料の多いストロボやストロボスタンドが必要になりますし、結構サイズの大きなレフを用いる事になります。あとソフトボックスなどもあったほうがいいので、被写体のサイズが大きくなるとライティングについてもそれ相応の機材構成になってしまうのでそうした点は注意が必要です。
とりあえず、マクロ撮影をする場合だと、バックライトとしてソフトボックスの広域証明を用いて照らして、必要な映り込みをコントロールし、レフの効果のあるものを用いて光の状態や反射部分を調整していく撮り方や撮影ボックスを用いる方法もありますが、多灯とレフで撮る撮影方法もあります。
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